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胃酸過多に用いるネキシウム使用時の母乳への移行

ネキシウムは、胃酸の分泌を抑制することによって、胃潰瘍や逆流性食道炎などに用いられる薬です。
特に、逆流性食道炎は、その一因として胃酸過多によって引き起こされるもので、ネキシウムを服用することで自覚症状においても大きく改善されます。
胃酸過多で薬剤が必要となっている授乳婦の方もおられると思われますが、多くの薬物は、母乳を通して赤ちゃんに薬剤が移行します。
授乳中の方であれば、この点は非常に気になるものです。
授乳を行う上でのネキシウムの安全性の評価として、母乳にどの程度移行するかという割合と乳児がネキシウムを摂取したときにどのような影響が出るかという質の問題があります。
この点について、添付文書において母乳に移行することが示唆されており、小児への使用の項目で、安全性が確立されていないと評価されています。
総合的に考えて、授乳を避けさせることと評価されています。
しかし、避けさせる理由が安全性が確立されていないだけであれば、危険性が明示されていないということとなり、本当にネキシウムを必要としている授乳婦の方にとって良いものとは言い切れません。
そこで、リスクについて具体的に明記しており、かつ信頼される資料が必要となります。
これは、米国における資料が臨床現場では一般的に使用されており、これによると、少数例の研究において乳児への有害事象が報告されておらず、リスクの可能性がある根拠がほとんどないとされています。
したがって、胃酸過多の授乳婦の方にも、かなり安全に使用できるものと判断することが出来ます。
このようなことから、実際に処方する医師によって、その適宜が決められ、その判断次第で同様の症状でも処方されたり処方されなかったりすることがあり、処方されても心配せず服用すれば良いと考えられます。

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